大田区産業プラザPiO
公益財団法人大田区産業振興協会
東京都大田区
公共施設としての信頼性と利便性を両立。 多様な利用シーンに応える "公共施設型コーポレートサイト"へリニューアル。
東京都大田区の産業交流拠点として、多目的ホールや会議室の貸出を行う「大田区産業プラザPiO」様の公式サイトをリニューアルしました。
本プロジェクトは、大田区産業振興協会が実施したプロポーザルにて選定・受託した案件です。
デザイン・構築・CMS実装・撮影までトータルで担当し、利用者が目的に応じてスムーズに情報へアクセスできるユーザビリティ重視の設計を行いました。
プラットフォームにはMovable Typeを採用し、公共施設としてのセキュリティ要件を満たした堅牢な環境を構築しています。
はじめに
大田区産業プラザPiOは、展示会やセミナー、ビジネス交流など、地域産業の発展を支える総合施設として広く利用されています。
しかし、旧サイトは運用年数が長く、デザインの老朽化や情報更新の煩雑さが課題となっていました。
また、利用者視点での導線整理が不十分で、ホールや会議室の予約・料金情報など、必要な情報にたどり着くまでに時間を要する構造でした。
加えて、複数の担当者による運用が前提であるため、更新フローや承認手続きもシステム的に整備する必要がありました。
課題:利用者・管理者双方に配慮した公共サイトの再設計
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情報量が多く、目的別に情報を探しづらい導線構造
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CMSの操作が複雑で、担当者様による日常更新が負担になっていた
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公共施設としてのセキュリティ基準を満たす環境整備が求められた
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担当部署間での承認フローが存在せず、公開前チェックが属人的だった
利用者にとっての「見やすさ」と、管理者にとっての「扱いやすさ」を両立することが、今回のリニューアルにおける最大の課題でした。
解決策:デザイン・CMS・運用体制を一体で再構築
デザイン設計
- 公共施設としての信頼性と、地域に開かれた親しみやすさを両立したデザイン
- 担当者様と丁寧に打ち合わせを重ね、利用目的ごとに最適なレイアウトを設計
- 周辺のおすすめ店では、GoogleMAP APIを利用したマップ上から目的のお店を探せる検索機能を実装
CMS構築と運用設計
- Movable Typeをベースに、セキュリティを考慮した専用サーバー環境を構築
- 担当者様が迷わず操作できるよう、投稿画面を用途別にカスタマイズ
- 協会内担当者様による承認フローをシステム上で実装し、更新業務の正確性を確保
ユーザビリティ改善
- 利用者が「目的」から情報を探せる導線設計(例:会議室を探す/イベント・サポートガイドなど)
- 料金・アクセス・予約方法などを整理し、スマートフォンでも快適に閲覧可能なUIへ最適化
- SEO対策として「大田区 会議室」「展示ホール」「貸会議室 東京」などの検索キーワードを意識した情報設計
さいごに
今回のリニューアルは、単なるウェブデザインの刷新ではなく、公共施設の運営体制そのものを支える「デジタル基盤再構築プロジェクト」として位置づけられました。
プロポーザル案件として、信頼性・機能性・デザイン性のすべてをバランス良く実現し、利用者と運営側双方にとって使いやすいサイトへと進化。
今後は、地域産業の発展を支える公共施設として、より多くの企業や団体に活用されることが期待されます。
リアライズでは、行政・公共施設向けのサイト制作において、セキュリティ・CMS運用・UI設計を総合的に支援しています。
運用現場の課題に寄り添いながら、信頼と実用性を兼ね備えたウェブサイトづくりを今後も提供してまいります。