京都府移住・定住情報サイト 今日と明日
京都府 総合政策環境部 地域政策室
- 担当業務
- CMS実装 / コーディング / ディレクション / デザイン
- サイトURL
- https://www.kyoto-iju.jp/
移住定住の第一歩は「知ること」から。 京都府の暮らしと住まいの魅力を伝える情報プラットフォームを構築。
京都府 総合政策環境部 地域政策室が運営する「京都移住促進・空き家バンク情報サイト」を全面リニューアル。
移住・定住を促進する情報発信基盤として、コラム中心だった既存サイトに空き家データベース機能と行政の取組紹介コンテンツを新たに実装。
SEO対策と更新性にも配慮し、府内各自治体担当者が活用できる柔軟なCMS構成を構築。
保守運用・アクセス解析レポート提供を含め、京都府の「移住定住推進事業」をWebの側面から継続的に支援しています。
はじめに
少子高齢化や人口減少が進む日本社会において、「移住と定住の促進」は各自治体にとって重要な政策テーマとなっています。
京都府でも、「京都に住む・暮らす魅力」を広く発信することを目的に「京都移住促進・空き家バンク情報サイト」を運営しており、従来は主に暮らしのコラムを中心とした情報提供を行っていました。
今回、さらなる情報充実と利便性向上を目指し、行政の取組紹介や京都府下全域の空き家情報の検索・管理機能を新たに加える形でのリニューアルプロジェクトがスタート。
企画から実装・運用体制整備まで一貫して担当させていただきました。
課題:移住・定住支援のための「情報の信頼性と使いやすさ」をどう担保するか
京都府側より提示された今回のリニューアル要件は、従来のコラム配信型サイトを進化させ、以下の複合的な課題をクリアすることでした:
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京都府下全域の空き家情報データベースの整備と検索機能の実装
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自治体担当者による空き家情報登録・府側の承認フローを管理画面から簡便に行えるようにする
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空き家情報に紐づく写真や詳細情報を誰にでもわかりやすく閲覧できるUI/UXにする
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既存の暮らし系コラムや移住支援策などの行政情報との連携を強化し、ユーザーの回遊性を高める
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スマートフォン・タブレットなどあらゆるデバイスに対応したレスポンシブデザイン
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移住希望層を意識したSEO強化とアクセスデータに基づく改善運用
「暮らしの魅力発信」「移住希望者の課題解決」「行政担当者の運用性」という3つの観点を高度にバランスさせる必要がありました。
解決策:強力な空き家バンク管理基盤と情報発信性を両立
今回のリニューアルでは、弊社が得意とするWordPressの高機能カスタマイズを活用。
空き家バンク機能は、京都府側の仕様に基づき:
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自治体ごとのログインアカウント管理
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自治体担当者による空き家登録画面の使いやすさ
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京都府側担当者による 承認フローと公開制御機能
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利用者向けには住所・エリア・価格帯・間取りなどによる詳細な検索機能
といった仕様を丁寧に実装。
また、空き家バンクの物件写真や地図情報もわかりやすく表示され、初めて移住先を検討するユーザーに安心感を与える設計としました。
さらに、従来の暮らしのコラムや行政の取り組み情報とも自然に連動する導線を設け、移住希望者が「知りたい情報」を段階的に発見できる情報設計を採用しています。
SEO面では「京都 移住」「京都府 空き家バンク」「京都 移住支援」などのキーワードを意識し、構造化データ・内部リンク・ページ設計など、検索流入を意識したサイト構成を導入。
また、リリース後は アクセスレポートの定期提供とSEO改善提案、システム保守も継続的に担当しており、府側担当者様と連携しながらサイトの成長を支えています。
さいごに
移住・定住促進は、単に「家を紹介する」だけではなく、その地域でどんな暮らしができるのかを伝えることが鍵になります。
今回の京都府様のリニューアルでは、空き家情報の精度や検索性とともに、暮らしの魅力を伝えるコンテンツとの連携が強化され、より実用性の高い「移住促進ポータル」として進化しました。
今後も SEO施策やサイト改善提案を継続しながら、京都府様の移住定住推進事業のデジタル面をしっかりと支援してまいります。