株式会社丸嘉様が運営する「古材市場」は、良質な古材を全国から集め、設計事務所や建築業者向けに提供している専門サイトです。
古材を取り入れた店舗やホテルが増加する中で、施工事例や商品の魅力をタイムリーに発信できるサイト構成が求められていました。

今回、弊社にてCMS導入・デザイン刷新・サイト機能拡張を担当。
今後のデータ活用も視野に入れた柔軟なホームページへと生まれ変わりました。

はじめに

「古材市場」は、全国の古民家や歴史的建築物から厳選した古材を仕入れ、店舗やホテル、建築物の意匠として提案・販売する専門ブランドです。
味わい深い木の質感や歴史が刻まれた古材は、空間に独自の存在感をもたらし、設計事務所や建築業界から高い評価を得ています。

従来のホームページはHTMLベースの静的サイトで構築されていたため、次のような課題が顕在化していました。

• 更新作業が属人化し、情報発信が滞るリスクが高まっていた

• 施工事例や商材情報の更新に手間がかかり、鮮度が維持できなかった

• デザインが古く、ブランドイメージとの乖離が見られた

• モバイル対応が十分でなく、スマホユーザーへの訴求が弱かった

今回のリニューアルでは、「ブランド価値の向上」と「社内運用性の向上」という両軸を達成する方針でプロジェクトがスタートしました。

課題：ブランド訴求と更新体制の再構築

静的サイトで運用していた旧サイトには、以下の課題がありました。

• HTML更新作業が特定の担当者依存になっており、運用にもリスクがあった

• 商品情報や事例写真の更新が煩雑で、頻繁な情報発信が難しかった

• 多言語対応が未対応で、海外ユーザー向けの訴求が不足していた

• 高いSEO効果を維持するため、既存のサイトの内容と、URLの継承が求められていた

CMS導入により、社内のどなたでも簡単に情報を更新できる体制を構築しつつ、デザイン・機能面でも業界にふさわしい品質を目指しました。

解決策：MovableType導入とデータ活用の基盤づくり

ブランドイメージに合ったデザイン

• 設計事務所・建築業界のプロユーザーを意識したモダンでシンプルなデザインを採用

• 古材の質感や施工事例が際立つレイアウトを設計

CMS導入で属人化を解消

• MovableTypeを採用し、古材一つひとつの商品ページや施工事例を簡易に更新できる環境を構築

• 旧サイトのテキスト情報・ページURLを維持し、SEO効果を継承

多言語対応とグローバル展開への備え

• 機械翻訳を実装し、海外からの問い合わせにも対応

今後の拡張性を確保

• 商品情報をデータベース化し、現在は商品検索機能の追加実装も進行中

• サイトの成長や新機能への対応を見据えた設計を実施

さいごに

今回のリニューアルにより、「古材市場」はブランド価値を高める洗練されたデザインと、更新性・運用性の高いCMS基盤を両立したサイトへと生まれ変わりました。

さらに現在、商品検索機能の拡張にも着手しており、ユーザー体験のさらなる向上と商談機会の増加が期待されています。

今後も、施工事例や商材情報を通じて、古材の魅力をより多くの業界関係者に届ける場として進化を続けていくホームページとなっています。