イスファハンカーペット
株式会社イスファハンカーペット
京都市北区
- 担当業務
- CMS実装 / コーディング / ディレクション / デザイン
美術館のような上質さを、Web上でも。 ペルシャ絨毯専門ショールームの魅力を最大限に伝えるブランドサイト
ペルシャ絨毯――それは単なる敷物ではなく、長い歴史と文化を受け継ぐ"芸術品"です。
株式会社イスファハンカーペット様は、その発祥の地であるイラン出身のオーナー様が営む、日本国内でも数少ない本格派のペルシャ絨毯輸入専門店。
京都のショールームには、世界中から厳選された絨毯が所狭しと展示され、訪れる人をまるで異国のギャラリーへと誘います。
そんな非日常的な空間と商品の価値を、Web上でもしっかりと伝えるため、今回のサイトリニューアルがスタートしました。
ご相談の背景:時代に合わない旧ECサイトと、表現しきれなかった"空気感"
これまで同社では、ECシステムをベースに構築されたサイトを活用されていました。
しかし、年月が経つにつれ、以下のような課題が浮き彫りになっていました:
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スマートフォン対応が不十分
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デザインが古く、ブランドイメージと乖離
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店舗の雰囲気や商品写真の魅力が伝わらない
特にペルシャ絨毯という高級品においては、単なる物販ではなく"空間そのもの"の魅力や、"人との対話"を通じて初めて価値が伝わるもの。
そのため、「信頼」「品質」「空間性」を感じてもらえる構成が求められていました。
デザインと情報設計:異国情緒 × 美術館のような静謐さ
イスファハンカーペット様のショールームは、訪れる人が思わず息をのむような異国情緒にあふれています。
美しく並べられたペルシャ絨毯やキリム、ギャッベが一面に広がるその空間は、もはや"展示販売"というより"芸術鑑賞"の場。
その雰囲気をWeb上でも表現するため、今回のデザインでは以下のような要素を重視しました。
デザイン上の工夫:
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落ち着いたベージュ・ブラウン系を基調とした高級感のあるカラー設計
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絨毯の繊細な文様が際立つ余白重視のレイアウト
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写真を大きく配置し、細部まで魅力が伝わる構成
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アニメーションは抑制的に使用し、静謐さと格調を演出
トップページの導入ビジュアルには、店内の写真を大きく使用し、「この場所を訪れてみたい」と思わせる第一印象を大切にしています。
商品管理と運営面の最適化
販売ページでは、ペルシャ絨毯だけでなく、キリム・ギャッベなど多様なカテゴリーを整理し、訪問者が目的の商品を迷わず探せるように構成しました。
また、CMSにはWordPressを採用し、スタッフの方が自ら商品登録や修正を行えるようにカスタマイズを施しました。
特に意識したのは、
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商品ごとの管理項目を簡潔に
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「絨毯の文様」「産地」「サイズ」などで分類検索できるUI設計
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将来的な商品拡充に備えた拡張性ある構造
これにより、限られたリソースでも無理なくサイト更新ができる体制が整い、より多くの商品や情報をタイムリーに紹介できるようになりました。
高級商材とSEO:検索で"本物"を探す人に届く構造へ
ペルシャ絨毯のような高価格帯・専門性の高い商材は、購入を検討するユーザーの検索意図も慎重かつ深いものです。
そのため、今回のサイトでは以下のようなSEO施策を自然なかたちで組み込みました:
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各商品ページのタイトルタグ/メタディスクリプションの最適化
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「ペルシャ絨毯 京都」「本物のペルシャ絨毯」「イスファハン産 絨毯」などのニッチな検索ニーズに対応
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「ペルシャ絨毯の選び方」「文様の意味」などコンテンツSEOを見据えた構造化
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URLやパンくずリストの最適化によるGoogleインデックス性の向上
「値段ではなく、価値で選ばれる商品」だからこそ、丁寧な情報設計と信頼感のある導線が重要でした。
ホームページも"絨毯のように"長く愛される存在へ
ペルシャ絨毯が何十年、時に何百年も人々の暮らしに寄り添い、空間の格を引き上げてきたように、今回のホームページもまた、長く愛され、信頼される存在であってほしい――。
私たちはその想いを込めて、本プロジェクトに取り組みました。
高品質な商品が持つ魅力を丁寧に伝え、購入前から「信頼」が生まれる導線をつくる。
お客様がイスファハンカーペット様にたどり着いたとき、「このお店に出会えてよかった」と思える体験を、Webでも実現する。
それは単なるサイト制作ではなく、"出会いの設計"だと私たちは考えています。
今後も、お客様の歩みに寄り添い、必要に応じて新たな表現や改善を加えながら、ホームページが美しく機能し続けることを願っています。